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日本のお寺や神社をご紹介するブログです


by hk_temple1978

ご案内&更新状況

【ご案内】 
 秋田在住のサラリーマンが、
 旅行や散歩で赴いた古刹をご紹介しています。
 ご紹介している寺社の一覧に関しては 都道府県別 INDEX をご覧下さい。
 現在75社寺をご紹介中です。(紹介時の季節により重複するのもあります)

【更新状況】
 2013.05.19 真山神社(秋田) を UP しました。
 2012.04.03 康國寺(島根) を UP しました。
 2011.06.23 桃林寺(沖縄) を UP しました。
 2011.05.15 崇福寺(長崎) を UP しました。
# by hk_temple1978 | 2014-12-31 00:00

真山神社

真山神社_e0121753_1845430.jpg


男鹿において。
雪在りて、冬。
雪解けて、春。



【真山神社 (しんざんじんじゃ)】

 古墳時代よりも前、天皇の遣いが男鹿を訪れて神を祀ったのが起源だそうです。
 
 平安時代以降、仏教が男鹿地区に伝播され、修験の信仰が興りました。
 その後、天台僧徒によって比叡山延暦寺守護神の赤山明神と習合されています。
 神社からお寺になったという感じでしょうか。
 その後は真言宗に転じ、明治維新後は神仏分離令で神社に戻っています。 

 二月に行われる「なまはげ柴灯(せど)祭り」が有名です。
 松明(たいまつ)をかざした15匹のなまはげが勇壮に下山します。 

 
 私が真山神社へ参拝した時期は、年末。
 根深い雪が積もり始めた頃でした。
 この時期から男鹿は、春を静かに待ち始めます。
 深い雪は、春を待つ気持ちに、漬物石のように重く降り積もってゆきます。

 春が重い漬物石を解かした時、東北人の心の緊張も解かしてくれるのです。



秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97
JR男鹿線羽立駅から車で20分


参拝される方はこちら
# by hk_temple1978 | 2013-05-19 16:21 | 秋田

康國寺

康國寺_e0121753_20313544.jpg


雨音に想ったことは。


【大雲山 康國寺 (こうこくじ)】

 康國寺は1369年に創建された臨済宗のお寺です。
 
 その後、松江藩七代藩主の松平治郷(号は不昧)の肝いりで庭園が築かれました。
 不昧さんは茶人として江戸期に名を馳せた反面、
 藩の蓄財を茶器に散財してしまうなど、典型的な殿様でもあったようです。
 天下泰平期の風流人ですね。

 康國寺の庭園は、米国庭園専門誌で8位にランクインされたこともあるそうです。 


 2011年の初秋に参拝した際は、雨でした。
 枯山水の石に滴る雨音を聞きながら、抹茶と和菓子を頂きました。
 
 旅伏山を借景とした庭園には、無限の奥行きを感じました。 
 庭園と旅伏山との間には、錦鏡池が広がります。
 無限の空間と、現世の間に池があります。

 池の向こうに行ってみたい。
 でも、行けない。
 眺めるばかりでしたが、心だけは池を飛び越えた気分になれました。



島根県出雲市国富町1301
一畑電鉄 旅伏駅から徒歩20分


庭園はこちら
# by hk_temple1978 | 2012-04-03 21:17 | 島根

桃林寺

桃林寺_e0121753_21271546.jpg


石垣に囲まれた、石垣島の禅寺です。


【南海山 桃林寺 (とうりんじ)】

 桃林寺は臨済宗のお寺。
 日本最南端の仏教寺院です。

 沖縄に侵攻してきた薩摩藩が、琉球国王に寺院建築を進言したのが創建のきっかけです。
 1611年に、鑑翁西堂によって開山されました。
 それまでは、八重山に寺社は無かったそうです。
 
 薩摩藩から見て、石垣島は1000キロ以上離れた島。
 さすがに石垣島までは薩摩藩も派兵しなかったそうです。
 最果ての島に寺院建築を迫ったのは、侵略の執念が顕在化したものかも知れません。

 
 桃林寺へは、初めての沖縄離島の旅で参拝しました。
 石垣島に寺院があると聞き、早速伺ったところ、石垣に囲まれた姿にまず驚きました。
 境内に入ると、禅寺らしく落ち着いた雰囲気。 

 5月の連休に参じたせいもあり、湿度がとにかく高い。
 ここまで湿度がある中での、禅寺詣では初めてでした。
 桃林寺ならではの経験です。

 写真は本堂の琉球瓦。
 石垣島の青空に、赤い瓦が良く似合います。




沖縄県石垣市石垣285
石垣市役所から徒歩15分


桃林寺を参拝したい方はこちら
# by hk_temple1978 | 2011-06-23 22:17 | 沖縄

崇福寺

崇福寺_e0121753_2153558.jpg


武士の世に、明るく赤いお寺が建ちました。
日本最古の、中国様式寺院です。


【聖寿山 崇福寺 (そうふくじ)】

 崇福寺は黄檗宗のお寺。
 1629年、長崎にいた福建省出身の華僑が、中国から僧侶を招聘して建てました。

 福建省は黄檗宗開祖の隠元生誕の地。
 黄檗宗のお寺になったのは、必然と言えたのかも知れません。

 

 2010年の夏、九州へ一人旅をした際に参拝してきました。
 寺院へは、長崎電気軌道というで向かいました。
 レトロな情感を残した電車です。

 開門時間前に入れて貰えたので、一人で境内を歩き回った記憶があります。
 赤を基調とした境内を歩くと、気分が高揚してきます。
 厳かというよりは、どこか楽天的な雰囲気が漂っていました。


 当時放送していたNHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケ地にもなっています。
 龍馬が長崎の地に初めて訪れたシーンを、この崇福寺で放映していました。
 日本人と中国人が祭りに興じる場面でした。

 東北人の私にとって、長崎は別天地でした。
 その空気を感じさせてくれたのが、崇福寺の赤でした。



長崎県長崎市鍛冶屋町
長崎電気軌道 正覚寺下駅下車 徒歩5分


崇福寺を参拝したい方はこちら
# by hk_temple1978 | 2011-05-15 23:04 | 長崎