青岸渡寺
2010年 01月 18日
大門坂の果てには、名瀑と古寺が待っています。
【那智山 青岸渡寺 (せいがんとじ)】
青岸渡寺は 4 世紀頃、
印度天竺の僧侶が那智大滝の瀧壷で八寸の観音菩薩を発見し、
この場に草庵を営んで観音様を安置したのがはじまりとされています。
西国三十三箇所の第一番礼所に位置づけられています。
お寺の職員の方に聞いたところ、
この三十三箇所には京都の清水寺も含まれているそうです。
また 2004 年には世界遺産の一部として認定されました。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の霊場のひとつとなっています。
私が参拝した時は、世界遺産の「参詣道」である熊野古道をまず登りました。
距離にして 600 メートル。
その大門坂の終わりには、優麗な那智山が眼前に広がりました。
そして那智の大滝を背にした三重塔を視界に捉えると、気分は最高潮。
その昔、青岸渡寺へ参詣した人々はこんな気分だったのかなぁと、
強く感じられた瞬間でした。
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 8
JR 紀伊勝浦駅より 30 分、神社お寺前駐車場バス停 下車、徒歩 10 分
熊野古道を歩く際は、
JR 紀伊勝浦駅より 25 分、大門坂バス停 下車、徒歩 40 分
熊野古道のひとつ、大門坂を登りましょう。
紀伊勝浦駅から朝一番のバスで向かうと、7時過ぎに着きます。
坂の入り口。
うっそうと茂る杉の木が迎えてくれます。
これより参詣者はいにしえの風景に包まれます。
積み重ねられた石段を登ると・・・
坂の終点が見えてきました。
結構疲れました。
登りきったご褒美は、朝日に燃える那智山。
山門が見えてきました。
山門をくぐり、門を額縁にして那智山を望む。
門が浮いているような錯覚に陥る。
こちらが本堂。
1590 年、豊臣秀吉の指示により建立されました。
by hk_temple1978
| 2010-01-18 22:16
| 和歌山