日本のお寺や神社をご紹介するブログです


by hk_temple1978

カテゴリ:秋田( 9 )

真山神社

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男鹿において。
雪在りて、冬。
雪解けて、春。



【真山神社 (しんざんじんじゃ)】

 古墳時代よりも前、天皇の遣いが男鹿を訪れて神を祀ったのが起源だそうです。
 
 平安時代以降、仏教が男鹿地区に伝播され、修験の信仰が興りました。
 その後、天台僧徒によって比叡山延暦寺守護神の赤山明神と習合されています。
 神社からお寺になったという感じでしょうか。
 その後は真言宗に転じ、明治維新後は神仏分離令で神社に戻っています。 

 二月に行われる「なまはげ柴灯(せど)祭り」が有名です。
 松明(たいまつ)をかざした15匹のなまはげが勇壮に下山します。 

 
 私が真山神社へ参拝した時期は、年末。
 根深い雪が積もり始めた頃でした。
 この時期から男鹿は、春を静かに待ち始めます。
 深い雪は、春を待つ気持ちに、漬物石のように重く降り積もってゆきます。

 春が重い漬物石を解かした時、東北人の心の緊張も解かしてくれるのです。



秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97
JR男鹿線羽立駅から車で20分


参拝される方はこちら
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by hk_temple1978 | 2013-05-19 16:21 | 秋田

本覚寺

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わずかな日差しが照らす石灯篭は、
火が灯ったかのように見えました。


【東光山 本覚寺 (ほんがんじ)】

 本覚寺は浄土宗のお寺。
 1603年、佐竹義重が旧千畑町より旧六郷町へ移したお寺です。
 現在、千畑町と六郷町は合併により美郷町となっています。

 佐竹氏は六郷地域の一揆を防ぐことを目的にして、
 この地に26の寺社を配置したそうです。
 戦いの拠点として寺社が重用された時代を偲ばせます。



 私が参拝したのは雪深い2月頃。
 石灯籠は雪で覆われていました。

 西国の寺院では、雪は化粧となり建築を映えさせます。
 東北では、雪は壁を作り建築に厚みを持たせます。

 冬、春の景観を想い描きながら参拝する。
 これって東北の寺院の楽しみ方のひとつだと思います。
 


秋田県仙北郡美郷町六郷字東高方町26

本覚寺を拝観したい方はこちら
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by hk_temple1978 | 2011-02-10 23:57 | 秋田

永泉寺

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強い眼差しから、
明日へ向かう意志を感じました。



【龍洞山 永泉寺 (ようせんじ)】

 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

 永泉寺は本荘藩六郷家の菩提寺です。
 1823年に建立されています。
 当時は本荘藩における曹洞宗の中心的な役割を持っていました。
 
 山門は1865年に建てられました。
 幾度かの火災を免れ、秋田県内でも有数の重厚さを誇ります。
 地元工人による彫刻や、本荘藩お抱えの絵師が作成した絵画で飾られており、
 当時はその華やかさから「飽かずの門」とも呼ばれたそうです。


 当日は曇り空の中、永泉寺へ向けて車を走らせていました。
 郵便局の隣に山門が見えた時は、何とも感動しました。
 その重厚さと、秋田にもまだまだ趣き深い寺社建築があるという事実に。
 
 辿り着いた頃には空からは雨が落ちてきていましたが、、
 私には山門の周りがぱーっと晴れているように見えました。
 門からパワーが満ち溢れています。

 寺を守る金剛力士像も然り。
 東大寺のそれとは背丈は比較になりませんが、眼は非常に力を感じました。

 その時の自分の心境で、眼差しの感じ方は変わるような気がします。
 今回の私には「しっかりせいよ」と背中を押す眼差しに見えました。


秋田県由利本荘市給人町44
JR羽越本線 羽後本荘駅から 徒歩 20 分


山門はこちらから
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by hk_temple1978 | 2009-01-12 23:16 | 秋田

雲巌寺

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とある集落に残る歴史。
歴史は住民に守られ、雲巌寺はここに残っています。


【雲巌寺 (うんがんじ)】

 雲巌寺は 1450 年に白岩氏によって創建されました。
 白岩氏は出羽角館(今の仙北市角館町)を治めていた戸沢氏配下の武将です。
  (その名残か、角館は"戸沢"という苗字が多い)
 また角館町は当時の武家屋敷が残され、秋田屈指の観光地となっています。

 武家屋敷から車で 10 分ほど山あいに入ると、白岩集落に入ります。
 この集落は昔から焼き物が盛んで、白岩焼という名の焼き物が伝わっています。
 雲巌寺には白岩焼で作られた仏像が千体(!)祀られています。

 白岩集落の中心部に雲巌寺は建っています。
 まぁ中心部といってものんびりとした田舎です。
 地域住民の拠り所、といった雰囲気を感じました。
 
 私はこのような長年の月日をかけて信仰を集めてきたお寺が好きです。
 住民が積み上げてきた神秘性のようなものが感じられます。
 これからも大切に残っていって欲しいなぁと思いました。


仙北市角館町白岩前郷33
JR秋田新幹線または田沢湖線 角館駅から 車で10分


境内を散策してみたい方はこちら
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by hk_temple1978 | 2008-10-14 00:10 | 秋田

正乗寺

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緑が床に広がりました。



【金峰山 正乗寺 (しょうじょうじ)】

 平安時代の 866 年から歴史が始まりました。
 その後 1425 年に由利十二頭の子吉氏の菩提寺となるも衰退。
 1625 年、六郷氏が再び開山し現在に至ります。

 写真の本堂は 1800 年に再建造されたものです。
 秋田の田園地帯に、意外な歴史的建築があってびっくりしました。
 堂内から見える山水の庭園に心静まります。

 本堂の廊下天井には昇降龍図が描かれています。
 本荘藩お抱えの絵師、松田松洞による 1851 年の作だそうです。
 
 この下で手を叩くと、天井と床が共鳴するため、龍が鳴く様な音が響くそうです。
 叩いてみたら 『ビィーン』 と響きました。
 これが龍の声というワケです。

 お堂に入らせてもらった時、床に映る緑が私の心を静めました。
 この小さな発見は、ずっと心に残るだろうなぁと思いました。


秋田県由利本荘市藤崎字藤代131
由利高原鉄道 薬師堂駅から 徒歩10分


龍や山門はこちらからどうぞ。
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by hk_temple1978 | 2008-07-07 01:37 | 秋田

唐松神社

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杉の木に囲まれて、手を合わせます。
神聖な空気に包まれています。

でも、周りの田んぼを見るとホッとするんです。



【唐松神社 (からまつじんじゃ)】

 秋田県の山間部にある神社です。

 安産と子授けの神様を祀っています。
 写真の本殿は室町時代の創建と言われています。
 参道は樹齢300年以上の杉並木に囲まれており、神聖な雰囲気。
 この杉並木は、戦国武将の佐竹氏が植えたと伝えられています。
 
 100 メートル以上続く参道を進むと、本殿に辿り着きます。
 そして本殿の背後に眼をやると、
 田んぼと小川と、小高い唐松山が見えます。

 ここは私が幼少時代を過ごした土地でもあります。
 私にとってまさしく 『田舎』 です。

 参じてみると、どこかホッとしている自分がいます。


秋田県大仙市協和境字下台84
JR羽後境駅から徒歩 15分


こちらから裏手の里山へ。
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by hk_temple1978 | 2008-05-04 23:06 | 秋田

補陀寺

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杉並木の坂道を歩いて、
やわらかい山門へ。

夏の終わりの木漏れ日。
秋田の山あい、イイ感じの空気が流れてます。





【亀像山 補陀寺 (ほだじ)】

 秋田県で最古の曹洞宗禅寺と言われています。
 大本山総持寺 "二十五哲" のひとり月泉良印和尚が、
 1349 年に安東氏の菩提寺として、県北は大館に建てたのが前進だそうです。
 現在は秋田市の田園地帯に静かに佇んでいます。

 観光地という訳でもなく、 『唯、其処に在った』 といった感じです。

 ちなみにこの山門、階段登って入れます。
 中には十六羅漢がいらっしゃいます。


秋田県秋田市山内字田中26
JR秋田駅から車で30分


山門の中に入ると・・・
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by hk_temple1978 | 2007-09-02 22:14 | 秋田

見性寺

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港町、土崎。
静かに建つ楼門は、
破壊と再生を見届けてきました。

街の悲しみも、喜びも、ぜんぶ。


これからは喜びだけを、たーくさん見続けてほしい。




【観廣山 見性寺 (けんしょうじ)】

 秋田市の港町、土崎に建つ日蓮宗のお寺です。
 久保田(秋田)藩主 佐竹氏より、朱印二十石(年貢・課役免除)の庇護を受けた
 法興寺というお寺がルーツとされています。
 写真の楼門は 1783 年頃に建立されたものと言われています。

 この楼門は、
 武家社会の終わりの日を見届けました。
 またアメリカから発射された、最後のミサイルの火も見届けたのです。

 ここは日本が最後の空襲を受けた街。

 日本がポツダム宣言(終戦宣言)を受諾したのが 1945年 8月 14日 23:00 でした。
 土崎の空襲は 8月14日22:30 ~ 15日2:30 の間だったそうです。
 あと 1 日終戦が早かったら ・・・ なんて思うと胸が苦しくなります。


 静かな港町で、松に囲まれひっそり佇む楼門。
 これからの土崎を、どんな想いで見つめ続けるのでしょうか。



秋田県秋田市土崎港中央2丁目7-21
JR土崎駅から車で10分


山門を違った角度からどうぞ。
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by hk_temple1978 | 2007-08-15 00:26 | 秋田

天徳寺

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青空と萱葺き。
都会じゃなかなか見られません。

柔らかいそのさまは
見る人の心をも和らげます。




【萬固山 天徳寺 (てんとくじ)】

 曹洞宗のお寺です。
 久保田(秋田)藩主佐竹氏の菩提寺でもあります。
 江戸時代の佐竹氏国替えに伴い、常陸(茨城)から移されました。

 本堂は 1678 年に建立されています。
 萱葺き屋根で、堂内は夏でもひんやり涼しいです。
 また多くの寺宝が所蔵されており、毎年8月16、17日に無料公開されています。

 参拝した日は、おじいさんが山門の前を掃除中。
 「こんにちわー」と挨拶すると、
 「本堂にいげばパンフレットあるがら。パンフレット!」と教えてくれました。
 竹箒で一所懸命に掃除する姿が印象的でした。



秋田県秋田市泉字三嶽根 10-1
JR秋田駅からバス神田線または添川線で15分 天徳寺バス停下車


こちらが山門になります。
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by hk_temple1978 | 2007-08-11 22:47 | 秋田