日本のお寺や神社をご紹介するブログです
by hk_temple1978
風雪に耐え、何を想うのか。
お顔を見つめると、
何故か口元がほころびます。
【大異山 高徳院 清浄泉寺 (こうとくいん しょうじょうせんじ)】
鎌倉の象徴 『鎌倉の大仏さま』 です。
日本三大大仏のひとつ。(あとふたつは奈良、高岡)
浄土宗のお寺。
大仏様の正式名は 『銅造阿弥陀如来坐像』 。
日本で最も知られている国宝のひとつです。
建立に関する歴史は不明な点が多く、
一番古い説は 1238 年に遡るそうです。
いつからココに座ってたんでしょう。
以前は大仏殿があり、その中に納められていました。
しかし室町時代の津波で建物が流されてしまい、
以来、この状態になっているそうです。
拝観者は JR 鎌倉駅から、
緑の電車 『江ノ電』 に乗って長谷駅に降り立ちます。
駅から歩いて大仏様に辿り着き、
そのお顔を見たとたん、不思議とみんな笑顔になります。
面白いですね。
神奈川県鎌倉市長谷4-2-28
江ノ島電鉄長谷駅から徒歩 10分
構えてません。
来る人みんな受け入れる、憩いのお寺です。
お散歩ついでに手を合わすのって 『和』 を感じるよなぁ。
【長栄山 本門寺 (通称:いけがみほんもんじ)】
池上本門寺は日蓮宗の大本山です。
1282 年、開祖の日蓮が臨終の時を迎えた場所でもあります。
第二次世界大戦で多くの建築を失っています。切ない。
当日は JR 蒲田駅から池上線に乗り継いで参拝しました。
池上線は閑静な住宅街を走ります。
この路線は本門寺への参詣路線として開業されたそうです。
商店街を抜けて総門をくぐり、96 段ある石段を登ります。
近隣住民の散歩道になっているようでした。
様々な年齢層の方々が、手を合わせていました。
想いはそれぞれ、宗派もさまざま。
でも、信じる心はみんな同じですね。
東京都大田区池上1-1-1
東急池上線池上駅から徒歩 10分
瑞巌寺に向かって右隣り。
苔生す屋根で和みましょ。
【陽徳院 (ようとくいん)】
仙台藩主 伊達政宗の正室、愛姫護る菩提寺です。
1650 年に二代忠宗が建てています。
現在は臨済宗の専門道場です。
写真の山門は江戸時代に建てられ、
主柱はケヤキ、そのほかは杉材を用いられた薬医門。
(薬医門という言葉を知らなかったので、下にメモしておきます)
瑞巌寺に集まる観光客の賑わいから離れ、
どこかのんびりとした趣きがあります。
ふと寄り道。出会えたのがこの門でした。
・薬医門 [やくいもん]
本柱の後方に控え柱を立て、
その上に女梁(めうつばり)・男梁(おうつばり)をかけ、
切妻屋根をのせた門。
・梁 [うつばり]
棟(むね)の重みを支えるために、
棟と直角に柱と柱の間に渡した横木。
・切妻屋根 [きりづまやね]
棟の両側に流れる二つの斜面からできている山形の屋根。
宮城県宮城郡松島町松島93
JR松島海岸駅から徒歩 5分
参道を歩いてみたい方はこちら
都会の喧騒から離れるほどに、
時の進みは緩やかに。
せわしい心が解けてゆく。
【長松山 本法寺 (ほんぽうじ)】
富山県は越中八尾、赤松林に囲まれた法華宗のお寺です。
1316 年に日順という僧によって建立されました。
北陸における法華宗布教の中心でした。
写真にある山門は、1794 年頃に 1 本の大欅から造られたもの。
のんびりとした田園風景に、門の厳かさがピタリとハマってます。
古い建物には緑が良く似合います。
出張帰りの平日に立ち寄ったので、参拝者は私だけ。
実家の秋田に帰ったような雰囲気。
遮るものが無い、高い青空。
気持ちがゆるーくなりました。
富山県富山市八尾町宮腰1580
JR高山本線 越中八尾駅から車で 15分
ゆっくり歩く時間、忘れてました。
立ち止まって、振り返って、少し考え事をして。
ここは東北の "哲学の道" 。
【円通院 (えんつういん)】
松島に佇む、臨済宗妙心寺派のお寺です。
伊達政宗の嫡孫、光宗を祀っています。
光宗は若くして文武に長けていたそうで、
政権安定を目指した徳川家に睨まれていたとか。
そして、光宗は江戸城内で19歳という若さで亡くなります。
病死とも毒殺とも伝えられています。
そんな悲しい物語を背負うこのお寺ですが、
現在は趣き深い庭園で観光客の眼を楽しませています。
京都は龍安寺を思わせるような枯山水の庭園、茅葺きの本堂。
お隣の瑞巌寺に隠れがちですが、とっても落ち着く good temple です。
宮城県松島町松島字町内67
JR松島海岸駅から徒歩 15分
こちらから散策を開始しましょう~