日本のお寺や神社をご紹介するブログです


by hk_temple1978

康國寺

e0121753_20313544.jpg


雨音に想ったことは。


【大雲山 康國寺 (こうこくじ)】

 康國寺は1369年に創建された臨済宗のお寺です。
 
 その後、松江藩七代藩主の松平治郷(号は不昧)の肝いりで庭園が築かれました。
 不昧さんは茶人として江戸期に名を馳せた反面、
 藩の蓄財を茶器に散財してしまうなど、典型的な殿様でもあったようです。
 天下泰平期の風流人ですね。

 康國寺の庭園は、米国庭園専門誌で8位にランクインされたこともあるそうです。 


 2011年の初秋に参拝した際は、雨でした。
 枯山水の石に滴る雨音を聞きながら、抹茶と和菓子を頂きました。
 
 旅伏山を借景とした庭園には、無限の奥行きを感じました。 
 庭園と旅伏山との間には、錦鏡池が広がります。
 無限の空間と、現世の間に池があります。

 池の向こうに行ってみたい。
 でも、行けない。
 眺めるばかりでしたが、心だけは池を飛び越えた気分になれました。



島根県出雲市国富町1301
一畑電鉄 旅伏駅から徒歩20分


庭園はこちら
[PR]
by hk_temple1978 | 2012-04-03 21:17 | 島根

粉河寺

e0121753_221854.jpg


粉河を渡って粉河寺。赤門と黒門が待ってます。


【風猛山 粉河寺 (こかわてら)】

 粉河寺は770年、猟師の大伴孔子古(おおとものくじこ)によって創建されたそうです。
 山号にもなっている風猛山を背にした西国三十三箇所の第三番礼所のお寺です。

 平安時代には観音浄土、弥勒浄土の聖地として、
 貴族から庶民まで参詣が絶えなかったそうです。
 
 その後は足利家の庇護を受けたり、
 豊臣秀吉によって全山を焼かれてしまったり、
 紀州藩主が再建したりと、波乱万丈の歴史を辿り今に至ります。



 私は平日に休暇を取って和歌山へ足を運びました。
 青春18きっぷを使っての旅行だったので、JR粉河駅から歩いて参拝。

 駅から10分ほど歩き、
 「粉をすって入れたような河」と粉河寺縁起に記される粉河に架かる橋を渡ります。
 すると赤い大門が視界に入ってきます。
  
 広い伽藍を歩くと、今度は黒い中門が見えてきます。
 赤い門をくぐり、黒い門をくぐり、本堂へ。
 なかなか印象深い参道でした。

 粉河はこじんまりとした印象の町でした。
 その町の柱として粉河寺が建ち、住民の心の支えになっているように感じました。



和歌山県那賀郡粉河町粉河 2787
JR 粉河駅より徒歩 15 分

粉河寺を参拝したい方はこちら
[PR]
by hk_temple1978 | 2010-05-20 00:47 | 和歌山

青蓮院門跡

e0121753_21204038.jpg


夜に浮かび上がった竹林が、私の心をざわつかせます。
さて、次は鴨川沿いで一杯、かな。


【青蓮院門跡 (しょうれんいんもんぜき)】

 青蓮院は 1150 年に創建されたとされる天台宗の三門跡寺院のひとつです。 
 日本三大不動のひとつ「青不動」を保持するお寺としても有名です。
 (三門跡寺院と日本三大不動については下段に注釈)

 今回は青蓮院で初めて青不動(国宝)が公開されたため参拝に赴きました。

 ちなみに「青蓮院での公開は初めて」という言葉には余談があります。
 「青蓮院」以外では公開があったという背景です。
 以下の 3 回が青蓮院以外での公開だそうです。

 
  ① 1970 年の「大阪万博」
  ② 1986 年の奈良国立博物館「平安仏画展」
  ③ 1997 年「比叡山・高野山名宝展」

 
 青蓮院で拝む青不動だからこそ、ご利益があるのでしょう。
 それも納得で、拝観の入り口には長蛇の列でした。

 私が参拝した際は夜間拝観の時間帯でした。
 夜のお寺というのは幻想的ですね。
 身体がフワフワしたような心地よい空間でした。

 
 青不動のご利益を肩に乗せ、夜の先斗町へ散策に向かったワケです。
 鴨川のせせらぎを聞きながら飲むお酒は格別でした。

 程よい酔いで切り上げられたのは青不動のおかげだったのかな。
 (不動明王様は厳しい父親のような存在らしいので)


  ・天台宗の三門跡寺院
    京都にある青蓮院、三千院、妙法院を指す。
    門跡とは皇族・貴族の子弟が歴代住職となる別格の寺院。

  ・日本三大不動
    以下の寺院にて保持する不動明王を指す。
     青蓮院の青不動(京都市)
     高野山 金剛峯寺の赤不動(和歌山県)
     三井寺の黄不動(滋賀県)



京都府京都市東山区粟田口三条坊町69-1
地下鉄東西線・京阪京津線 東山駅下車 徒歩 5 分


夜間拝観はこちらから
[PR]
by hk_temple1978 | 2009-11-12 22:05 | 京都

桂春院 sanpo

e0121753_23443160.jpg


庭に巡らせた思索は、抹茶の苦味で自分に回帰します。


【桂春院 (けいしゅんいん)】

 桂春院は 1598 年に創建された妙心寺の塔頭です。
 織田信忠(信長の息子)の次男、津田秀則が建立しました。
 妙心寺の境内に配置されています。

 妙心寺には 46 に及ぶ塔頭があり、
 桂春院はその中でも常時拝観が可能な数少ない寺院です。
 静かな雰囲気の中で抹茶も頂けます。


 また、桂春院は4つの庭を保有しており、ひとつひとつに名前がついてます。
 
  ・清浄の庭
  ・侘(わび)の庭
  ・思惟(しい)の庭
  ・真如(しんにょ)の庭

 4つの庭をゆっくり眺めて、
 自分の心に何が生まれるかを確かめてみては如何でしょう。


 物事に宿る意味を、ゆっくり考えられる時間ってなんて贅沢なんだろう。
 そんな気持ちになれる寺院でした。
 


京都府京都市右京区花園寺ノ中町11
JR嵯峨野線 花園駅から徒歩 10 分


桂春院を拝観してみたい方はこちら
[PR]
by hk_temple1978 | 2009-10-22 21:33 | 京都

芬陀院

e0121753_19354436.jpg


暑さや時間は、門の外に置いてきて。
亀と会話を楽しみました。



【芬陀院 (ふんだいん)】

 東福寺の塔頭として建てられた臨済宗の寺院です。
 塔頭ということもあり、東福寺の直ぐ隣に建っています。
 1321~1324 の間に創建だそうです。

 芬陀院には水墨画家の雪舟が作庭したと伝えられる庭があります。
 そのため、別名を雪舟寺とも言うそうです。


 私が芬陀院を訪れたのは今から約一年前の夕方でした。
 参拝客は私のみ。
 縁側に座って雪舟の庭である 「鶴亀の庭」 を 30 分くらい眺めてました。
 
 写真は鶴亀のうち亀島とされるもの。
 鶴島は左側にあります。(写真には写っていません)

 亀島の頂点に立てられている岩は、
 亀が動かないようにと雪舟が立てたもだそうです。


 畳の上で、
 扇風機から生まれる風に吹かれながら、
 亀島そのものを、また周りの緑や苔や白砂を見ていました。

 すると時間が流れているという当たり前の事実は消え去って、
 庭と私はなんとなく、
 言葉を交わしているような気分になりました。



京都府京都市東山区本町15丁目803
JR奈良線 東福寺駅から徒歩 10 分


散策したい方はこちら
[PR]
by hk_temple1978 | 2009-07-12 22:13 | 京都

総光寺

e0121753_2158294.jpg


本堂から望む庭園は、私の時間を優しく奪います。



【洞瀧山 総光寺 (そうこうじ)】

 14 世紀後半に創建された禅宗寺院です。
 末寺27ヵ寺有する山形の名刹です。
 本堂背後には国指定名勝の庭園があります。
 蓬莱園と呼ばれています。

 ちなみに蓬莱とは中国に伝わる ”仙人が住む不老不死の地” 。
 山形県に不老不死の庭があるワケです。

 参道には約120本のキノコスギが植えられています。
 江戸時代の初めに植樹されたといわれ、およそ350年の歳月を生きています。
 歴代の住職の手によりキノコ形の景観を造り出してきたそうです。

 掃除が行き届いていました。
 参道のキノコ杉の手入れも見事。

 丹精が込められたお寺です。
 

山形県酒田市字総光寺沢8
JR余目駅から車で10分


キノコスギや本堂などはこちらからどうぞ
[PR]
by hk_temple1978 | 2009-03-21 23:00 | 山形

天龍寺

e0121753_13411244.jpg


景色を借りると書いて借景。
そびえる山さえ庭の一部です。



【霊亀山 天龍寺 (てんりゅうじ)】

 天龍寺は京都五山という五段位序列の第一位に指定された格高い寺院です。
 隆盛時は 150 以上の塔頭子院を従えていました。
 しかし度重なる火災により現在は 9 つの院が残るばかりです。

 庭園は夢窓疎石という臨済宗の僧によるもの。
 造園に長けた僧で、多くの名園を世に残しています。

 庭は曹源池と呼ばれる池を囲むように作庭された池泉回遊式庭園です。
 曹源池は国の特別名勝指定第 1 号です。
 嵐山を借景としています。

 借景とは、月や山などの自然の景色を庭の一部として取り入れる技法です。
 この庭で言うと、奥にみえる山が借景。
 私、庭園の知識はさっぱりなのですが借景の考え方が大好きなんです。

 山の彩り、月の趣きまでもが庭の一部になる。
 いかにも日本的じゃーないですか。


 また京福電鉄の嵐山駅には土産物屋のブースが隣接しており、
 観光客の眼を楽しませてくれます。
 私はココで女友達にお土産を買いました。扇子です。結構好評でした。
 他にも掘り出し物があるかも知れません。
 また寄ろうと思ってます。


  ・京都五山 [きょうとござん]
    京都にある臨済宗の五大寺の称。
    時代により順位は変動するも1410年、以下に落ち着いている。
    南禅寺が五山の上に位置する『五山之上』。
    その下に天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺の序列が定められた。
    足利氏にて選定。


京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
京福電鉄 嵐山駅下車徒歩1分


天龍寺を散策した方はコチラ
[PR]
by hk_temple1978 | 2009-02-08 23:38 | 京都

光明寺

e0121753_12888.jpg


生きとし生けるもの、みんな集まってきそうな空間です。


【天照山 光明寺 (こうみょうじ)】

 鎌倉駅からバスに揺られて20分。
 材木座という海岸近くの住宅地に光明寺は建っています。 

 浄土宗関東大本山のお寺です。
 1240年、鎌倉幕府4代執権の北条経時によって創建されました。
 徳川家康の時代には、浄土宗の関東十八檀林の一位として栄えたそうです。
 関東十八檀林とは、江戸時代の浄土宗僧侶の学問所です。

 写真にある山門は江戸時代後期のもの。
 鎌倉の山門では一番大きいものだそうです。
 本堂近辺には枯山水の庭園や、小堀遠州作と伝わる蓮池の庭もあります。

 山門の前では猫が散歩してました。
 本堂近辺でも、猫がウロウロしてます。 
 庭や猫を見ながら、のんびりした時間を過ごせました。
 
 光明寺のバス停で帰りのバスを待っている時、
 海へ向かうサーファーが何人か通り過ぎてゆきました。
 中には小さい子供もいました。
 山あいで生活していた私にとっては新鮮な光景でしたね。


  ・関東十八檀林 [かんとうじゅうはちだんりん]
    関東における浄土宗の学問所18寺を指す。
    江戸時代には浄土宗の僧侶養成は、この18寺に限られていた。
    浄土宗に帰依していた徳川家康が定めた。    



神奈川県鎌倉市材木座6丁目17−19
JR横須賀線 鎌倉駅 バス7番のりば小坪経由逗子駅ゆきで20分


山門をもう2枚どうぞ。
[PR]
by hk_temple1978 | 2008-12-12 02:09 | 神奈川

南禅寺

e0121753_20155679.jpg


「絶景かな。」
大泥棒も参拝客も、口を揃えてそう言います。



【瑞龍山 南禅寺 (なんぜんじ)】

 室町時代に、将軍足利義満から「五山之上(ござんのじょう)」とされた寺院です。
 京都五山という五段位序列のさらに上位に位置します。

 写真にある山門は、京都三大門のひとつ。
  (残り2つは知恩院三門、東本願寺御影堂門)
 その三大門の中で唯一、普段から楼上に登れます。
 門は登ってナンボの私にとってはとても嬉しい。(ただし有料)
 
 三門は、歌舞伎「楼門五三桐」で有名です。
 この門に潜んでいた盗賊、石川五右衛門が
 「絶景かな、絶景かな」と見得を切り観客を沸かせます。

 ちなみに五右衛門が京都三条河原で釜煮の刑に処されたのは、1594年。
 三門が創建されたのは、1628年。
 というわけで、歌舞伎のお話は創作であります。

 門をくぐって奥へゆくと、奥ゆかしい方丈庭園もあります。
 時間忘れて歩ける伽藍です。

 京都五山のさらに上。
 その格付けも納得の境内。
 京都散策には外せない寺院です。

  ・京都五山 [きょうとござん]
    京都にある臨済宗の五大寺の称。
    時代により順位は変動するも1410年、以下に落ち着いている。
    南禅寺が五山の上に位置する『五山之上』。
    その下に天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺の序列が定められた。
    足利氏にて選定。

京都府京都市左京区南禅寺福地町86
京都市営地下鉄 東西線蹴上駅から徒歩10分


三門をいろんな角度から。
[PR]
by hk_temple1978 | 2008-11-09 22:12 | 京都

東福寺

e0121753_12333180.jpg

悟りへの道中、景色を楽しめます。
修行にも息抜きは必要です。



【慧日山 東福寺 (とうふくじ)】

 鎌倉時代からの歴史を持つ寺院です。
 京都五山の第四位に定められています。

 私が参拝時に強く感じた事は "境内が広い!" でした。
 今まで巡ってきた寺社の中でもダントツです。
 広い敷地には、庭園、三門など見ごたえある景観が溢れています。 

 平面だけでなく、通天橋のように三次元の世界も広がっています。
 通天橋は境内にある渓谷の上に架けられています。
 文字通り、天に通じる橋です。
 悟りへの橋とも呼ばれているそうです。

 なんとまぁ創造性に富んだお寺なんでしょう。
 何度参じても、ワクワクした期待があります。
 
 塔頭も25を数え、それぞれが趣きある風情を見せています。
  (塔頭:主となるお寺の敷地内に建てられた小院)
 秀逸な庭園が多いです。
 縁側に腰掛けて庭園を眺めていると、あっという間に時間は過ぎてゆきます。

 じっくり東福寺を巡るなら、半日では足りません。

  ・京都五山 [きょうとござん]
    京都にある臨済宗の五大寺の称。
    時代により順位は変動するも1410年、以下に落ち着いている。
    南禅寺が五山の上に位置する『五山之上』。
    その下に天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺の序列が定められた。
    足利氏にて選定。

京都市東山区本町15-778
JR 東福寺駅から徒歩10分


参道を歩いてみたい方はこちら
[PR]
by hk_temple1978 | 2008-09-21 12:58 | 京都