日本のお寺や神社をご紹介するブログです


by hk_temple1978

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康國寺

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雨音に想ったことは。


【大雲山 康國寺 (こうこくじ)】

 康國寺は1369年に創建された臨済宗のお寺です。
 
 その後、松江藩七代藩主の松平治郷(号は不昧)の肝いりで庭園が築かれました。
 不昧さんは茶人として江戸期に名を馳せた反面、
 藩の蓄財を茶器に散財してしまうなど、典型的な殿様でもあったようです。
 天下泰平期の風流人ですね。

 康國寺の庭園は、米国庭園専門誌で8位にランクインされたこともあるそうです。 


 2011年の初秋に参拝した際は、雨でした。
 枯山水の石に滴る雨音を聞きながら、抹茶と和菓子を頂きました。
 
 旅伏山を借景とした庭園には、無限の奥行きを感じました。 
 庭園と旅伏山との間には、錦鏡池が広がります。
 無限の空間と、現世の間に池があります。

 池の向こうに行ってみたい。
 でも、行けない。
 眺めるばかりでしたが、心だけは池を飛び越えた気分になれました。



島根県出雲市国富町1301
一畑電鉄 旅伏駅から徒歩20分


庭園はこちら
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by hk_temple1978 | 2012-04-03 21:17 | 島根

桃林寺

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石垣に囲まれた、石垣島の禅寺です。


【南海山 桃林寺 (とうりんじ)】

 桃林寺は臨済宗のお寺。
 日本最南端の仏教寺院です。

 沖縄に侵攻してきた薩摩藩が、琉球国王に寺院建築を進言したのが創建のきっかけです。
 1611年に、鑑翁西堂によって開山されました。
 それまでは、八重山に寺社は無かったそうです。
 
 薩摩藩から見て、石垣島は1000キロ以上離れた島。
 さすがに石垣島までは薩摩藩も派兵しなかったそうです。
 最果ての島に寺院建築を迫ったのは、侵略の執念が顕在化したものかも知れません。

 
 桃林寺へは、初めての沖縄離島の旅で参拝しました。
 石垣島に寺院があると聞き、早速伺ったところ、石垣に囲まれた姿にまず驚きました。
 境内に入ると、禅寺らしく落ち着いた雰囲気。 

 5月の連休に参じたせいもあり、湿度がとにかく高い。
 ここまで湿度がある中での、禅寺詣では初めてでした。
 桃林寺ならではの経験です。

 写真は本堂の琉球瓦。
 石垣島の青空に、赤い瓦が良く似合います。




沖縄県石垣市石垣285
石垣市役所から徒歩15分


桃林寺を参拝したい方はこちら
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by hk_temple1978 | 2011-06-23 22:17 | 沖縄

桂春院 sanpo

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庭に巡らせた思索は、抹茶の苦味で自分に回帰します。


【桂春院 (けいしゅんいん)】

 桂春院は 1598 年に創建された妙心寺の塔頭です。
 織田信忠(信長の息子)の次男、津田秀則が建立しました。
 妙心寺の境内に配置されています。

 妙心寺には 46 に及ぶ塔頭があり、
 桂春院はその中でも常時拝観が可能な数少ない寺院です。
 静かな雰囲気の中で抹茶も頂けます。


 また、桂春院は4つの庭を保有しており、ひとつひとつに名前がついてます。
 
  ・清浄の庭
  ・侘(わび)の庭
  ・思惟(しい)の庭
  ・真如(しんにょ)の庭

 4つの庭をゆっくり眺めて、
 自分の心に何が生まれるかを確かめてみては如何でしょう。


 物事に宿る意味を、ゆっくり考えられる時間ってなんて贅沢なんだろう。
 そんな気持ちになれる寺院でした。
 


京都府京都市右京区花園寺ノ中町11
JR嵯峨野線 花園駅から徒歩 10 分


桂春院を拝観してみたい方はこちら
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by hk_temple1978 | 2009-10-22 21:33 | 京都

東慶寺

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生と死と、詩が浮かんでは消えてゆく。
すると雨が、消えゆくものをより強く心に残すのです。


【松岡山 東慶寺 (とうけいじ)】

 1285 年に創建された北鎌倉のお寺です。
 鎌倉幕府第 8 代 北条時宗夫人の覚山尼が開山しました。

 縁切り寺として有名です。
 その昔、東慶寺は駆け込めば離縁できる女人救済の尼寺でした。
 現在は禅寺としてその風情を今に残しています。
 

 私にとって東慶寺で思い出すのは、
 仙台のカフェで読んだ
 詩人・谷川俊太郎の 「父の死」 という詩です。

 谷川氏は 94 歳で亡くなった父の葬式において、喪主としてこの詩を読んだそうです。
 斎場がこの東慶寺でした。

 その内容は、
 詩人らしくナルシストに富んでおりウィットなものです。
 その文章の中に私の心から離れない一節がありました。
 以下に転載させてもらいます。


  眠りのうちに死は
  その静かなすばやい手で
  生のあらゆる細部を払いのけたが
  祭壇に供えられた花々が萎れるまでの
  わずかな時を語り明かす私たちに
  馬鹿話の種はつきない

 
 葬式という儀式を見事に詠んだこの一節が、東慶寺の印象をより強くさせました。


神奈川県鎌倉市山ノ内1367
JR横須賀線 北鎌倉駅から徒歩 10 分


山門からの散策はこちらから。
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by hk_temple1978 | 2009-09-25 01:03 | 神奈川

相国寺

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権威の象徴、散策自由。
私ものんびり歩かせてもらいました。



【万年山相国承天禅師 (通称:しょうこくじ)】

 相国寺は京都五山という五段位序列の第二位に指定された寺院です。
 室町幕府三代将軍、足利義満が築きました。
 金閣寺、銀閣寺を末寺に従える臨済宗相国寺派の大本山です。

 一時、五山第一位の格が天龍寺と相国寺で入れ替わった時期があったそうです。
 義満が自分の権威に箔をつけようとしたのでしょうか。
 現在は一位が天龍寺、二位が相国寺に落ち着いています。


 京都市内の中心部に、広大な敷地が整備されています。
 境内は散策自由です。
 多くの人達が散策してました。
 また同志社大学が隣接していることもあって、学生の姿も多く見受けられます。

 相国寺は通常、堂内の拝観は不可で、春と秋に特別拝観として一般公開されています。
 私が参拝したのは夏真っ只中でしたので、もちろん入れませんでした。残念。
 写真にある法堂の格子戸からお堂の中を覗き込んでいたら、
 警備員のおっちゃんが来て、

  「秋またいらっしゃい ~」  と言ってくれました。

 秋は混むから春がいいかな。
 いずれにせよお堂に入りたいなぁーという気持ちは湧きました。
 果たしていつ行けるだろうか ・・・

 
  ・京都五山 [きょうとござん]
    京都にある臨済宗の五大寺の称。
    時代により順位は変動するも1410年、以下に落ち着いている。
    南禅寺が五山の上に位置する『五山之上』。
    その下に天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺の序列が定められた。
    足利氏にて選定。


京都府京都市上京区今出川通烏丸東入ル相国寺門前町701
市営地下鉄 今出川駅下車 徒歩5分


法堂(はっとう)に近づきたい方はコチラ
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by hk_temple1978 | 2009-08-15 02:04 | 京都

瑞巌寺

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政宗が奥州で創り上げた文化。
伊達な空間を味わえます。


【松島青龍山 瑞巌円福禅寺 (ずいがんえんぷくぜんじ :通称 ずいがんじ)】

 828 年に延福寺という名前で開山された宮城県で一番有名な古刹です。
 鎌倉時代に荒廃しますが、1604 年に伊達政宗が五大堂を再建。
 これを皮切りに寺の名前を瑞巌寺と改称し、再興を進めます。

 仙台藩 62 万石の礎として再興された瑞巌寺。
 江戸時代は領内随一の規模と格式を誇ったそうです。

 建物の襖や壁にはきらびやかな絵が施されています。(撮影不可ですが)
 これは当時の一級絵師集団であった狩野派や長谷川派を呼んで描かせたものです。
 政宗は瑞巌寺を伊達文化の中心に据えようとしたのでしょうね。


 私が感じた瑞巌寺の印象は、
 コピーをつけるならば 「奥州に、京都の隠し味。」 です。(笑)

 今まで東北のお寺には、足腰の強さや豪壮さを感じてきました。
 しかし瑞巌寺にはそれに加えて 「高貴さ」 が見え隠れします。
 高貴さは京都のお寺に私が感じた印象でした。

 写真にある本堂の、瓦と木材のコンストラクトなのかなぁ。
 パッと視界に飛び込んでくる印象が”力強さ”だけじゃないんですよ。
 私の知る限り、東北のお寺でこんな印象を受けるのは瑞巌寺だけです。


  また瑞巌寺は四寺廻廊の一寺を担っています。

   四寺廻廊は
   松島の瑞巌寺、山寺の立石寺、平泉の中尊寺と毛越寺が協力して始めました。
   慈覚大師円仁が開山であることが共通項です。
   『この四寺を巡礼して大願成就しましょう』というものだそうです。
   江戸時代に松尾芭蕉も奥の細道で訪れています。


宮城県宮城郡松島町松島字町内 91
JR仙石線 松島海岸駅から 徒歩 10 分


境内を散策したい方はこちら
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by hk_temple1978 | 2009-07-26 01:51 | 宮城

芬陀院

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暑さや時間は、門の外に置いてきて。
亀と会話を楽しみました。



【芬陀院 (ふんだいん)】

 東福寺の塔頭として建てられた臨済宗の寺院です。
 塔頭ということもあり、東福寺の直ぐ隣に建っています。
 1321~1324 の間に創建だそうです。

 芬陀院には水墨画家の雪舟が作庭したと伝えられる庭があります。
 そのため、別名を雪舟寺とも言うそうです。


 私が芬陀院を訪れたのは今から約一年前の夕方でした。
 参拝客は私のみ。
 縁側に座って雪舟の庭である 「鶴亀の庭」 を 30 分くらい眺めてました。
 
 写真は鶴亀のうち亀島とされるもの。
 鶴島は左側にあります。(写真には写っていません)

 亀島の頂点に立てられている岩は、
 亀が動かないようにと雪舟が立てたもだそうです。


 畳の上で、
 扇風機から生まれる風に吹かれながら、
 亀島そのものを、また周りの緑や苔や白砂を見ていました。

 すると時間が流れているという当たり前の事実は消え去って、
 庭と私はなんとなく、
 言葉を交わしているような気分になりました。



京都府京都市東山区本町15丁目803
JR奈良線 東福寺駅から徒歩 10 分


散策したい方はこちら
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by hk_temple1978 | 2009-07-12 22:13 | 京都

八坂の塔

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この都市のランドマークは、五重塔です。



【霊応山 法観寺 (ほうかんじ 通称:やさかのとう)】

 法観寺、と聞けば「?」と思う方も多いかもしれません。
 八坂の塔と言えば、誰にも通用する言葉に変わります。
 この塔は法観寺所有の五重塔を指しています。

 京都駅近くの東寺、奈良の興福寺に次ぐ高さを持つ塔です。
 歴史は古く 592 年に聖徳太子が創建したと伝えられています。
 拝観時には五重塔に登ることができます。(有料)

 私は行った事が無いのですが茶室もあるそうです。
 次回訪れた際は是非一服したいですね。


 ちなみに私が京都を一人旅した際は、
 八坂の塔から徒歩 1 分の「民宿ちとせ」 に泊まりました。
 素泊まり 5,000 円、朝食付きで 6,000 円。
 朝食はボリュームあって美味しいです。
 オススメですよー。


京都府京都市東山区清水八坂上町388
京都市バス 清水道下車 徒歩5分


定番の散策はコチラ
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by hk_temple1978 | 2009-06-21 22:15 | 京都

天龍寺

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景色を借りると書いて借景。
そびえる山さえ庭の一部です。



【霊亀山 天龍寺 (てんりゅうじ)】

 天龍寺は京都五山という五段位序列の第一位に指定された格高い寺院です。
 隆盛時は 150 以上の塔頭子院を従えていました。
 しかし度重なる火災により現在は 9 つの院が残るばかりです。

 庭園は夢窓疎石という臨済宗の僧によるもの。
 造園に長けた僧で、多くの名園を世に残しています。

 庭は曹源池と呼ばれる池を囲むように作庭された池泉回遊式庭園です。
 曹源池は国の特別名勝指定第 1 号です。
 嵐山を借景としています。

 借景とは、月や山などの自然の景色を庭の一部として取り入れる技法です。
 この庭で言うと、奥にみえる山が借景。
 私、庭園の知識はさっぱりなのですが借景の考え方が大好きなんです。

 山の彩り、月の趣きまでもが庭の一部になる。
 いかにも日本的じゃーないですか。


 また京福電鉄の嵐山駅には土産物屋のブースが隣接しており、
 観光客の眼を楽しませてくれます。
 私はココで女友達にお土産を買いました。扇子です。結構好評でした。
 他にも掘り出し物があるかも知れません。
 また寄ろうと思ってます。


  ・京都五山 [きょうとござん]
    京都にある臨済宗の五大寺の称。
    時代により順位は変動するも1410年、以下に落ち着いている。
    南禅寺が五山の上に位置する『五山之上』。
    その下に天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺の序列が定められた。
    足利氏にて選定。


京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
京福電鉄 嵐山駅下車徒歩1分


天龍寺を散策した方はコチラ
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by hk_temple1978 | 2009-02-08 23:38 | 京都

万寿寺

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東福寺の近く。
室町時代の隆盛がひっそりと残ってます。



【京城山 万寿寺 (まんじゅじ)】
 
 平安時代に建てられた六条御堂というお堂を起源としています。
 白河天皇が若くして亡くなった皇女を悼み、菩提のため建立したそうです。
 鎌倉時代に万寿禅寺と名を改めています。

 室町時代に、将軍足利義満から京都五山の第五位に指定されます。
 しかしその後、火災の難を繰り返し衰退。
 現在は東福寺の塔頭となっています。
  
 境内は拝観不可でして、
 写真にある境内入口の鐘楼(しょうろう)をくぐる事はできません。残念。
 この鐘楼は上層部で鐘を突くことが可能で、その下は門の造りになっています。
 
 私が参拝した時期は気温38℃の真夏日。
 境内に入れない事は知っていたのですが、
 京都五山の寺院として栄華を誇った跡をひと目見たく、参じました。

 鐘楼の門構えや、拝観不可エリアに建つお堂の屋根。
 地味ながらも重厚さを感じました。
 「あー、中に入りたいな~」と思いました。

 鐘楼の向こうを覗いたり、
 お堂を囲う塀の周りを汗をかきかきウロウロしてたので、
 はたから見たら変な人に見えたでしょうね。。
 
 東福寺駅から東福寺へ向かう道中、目立たない感じで建っています。
 興味のあるかたは寄ってみて下さいね。

  ・京都五山 [きょうとござん]
    京都にある臨済宗の五大寺の称。
    時代により順位は変動するも1410年、以下に落ち着いている。
    南禅寺が五山の上に位置する『五山之上』。
    その下に天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺の序列が定められた。
    足利氏にて選定。

京都府京都市東山区本町15-786
JR 東福寺駅から徒歩5分


拝観可能エリアをウロウロした結果はこちら
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by hk_temple1978 | 2008-12-01 00:09 | 京都