桂春院
2009年 10月 22日
庭に巡らせた思索は、抹茶の苦味で自分に回帰します。
【桂春院 (けいしゅんいん)】
桂春院は 1598 年に創建された妙心寺の塔頭です。
織田信忠(信長の息子)の次男、津田秀則が建立しました。
妙心寺の境内に配置されています。
妙心寺には 46 に及ぶ塔頭があり、
桂春院はその中でも常時拝観が可能な数少ない寺院です。
静かな雰囲気の中で抹茶も頂けます。
また、桂春院は4つの庭を保有しており、ひとつひとつに名前がついてます。
・清浄の庭
・侘(わび)の庭
・思惟(しい)の庭
・真如(しんにょ)の庭
4つの庭をゆっくり眺めて、
自分の心に何が生まれるかを確かめてみては如何でしょう。
物事に宿る意味を、ゆっくり考えられる時間ってなんて贅沢なんだろう。
そんな気持ちになれる寺院でした。
京都府京都市右京区花園寺ノ中町11
JR嵯峨野線 花園駅から徒歩 10 分
こじんまりとした門をくぐって中へ入ります。
窓のむこうは清浄の庭。四方を建物に囲まれた壺庭(坪庭)の様式です。
清浄とは 「清らかでけがれのない」 の意味。
狭い空間に意味・思想を付け加える心意気が素敵です。
侘の庭に囲まれながら抹茶を頂けます。
侘びとは贅沢の一要素なり。
こちらは方丈(本堂)に面している真如の庭。
真如とは 「あるがままにあること」 を指すそうです。
対峙すると自分の芯が見えてくるかも知れませんね。
名残惜しいですがこれにて拝観おしまい。
勝手ではありますが、私はこの石畳を 「名残の参道」 と名づけます。
思惟の庭は、思索に耽り過ぎたため写真を写し忘れました。
・・・というのは冗談で、単純に撮影し忘れました。
by hk_temple1978
| 2009-10-22 21:33
| 京都