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日本のお寺や神社をご紹介するブログです


by hk_temple1978

桂春院

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庭に巡らせた思索は、抹茶の苦味で自分に回帰します。


【桂春院 (けいしゅんいん)】

 桂春院は 1598 年に創建された妙心寺の塔頭です。
 織田信忠(信長の息子)の次男、津田秀則が建立しました。
 妙心寺の境内に配置されています。

 妙心寺には 46 に及ぶ塔頭があり、
 桂春院はその中でも常時拝観が可能な数少ない寺院です。
 静かな雰囲気の中で抹茶も頂けます。


 また、桂春院は4つの庭を保有しており、ひとつひとつに名前がついてます。
 
  ・清浄の庭
  ・侘(わび)の庭
  ・思惟(しい)の庭
  ・真如(しんにょ)の庭

 4つの庭をゆっくり眺めて、
 自分の心に何が生まれるかを確かめてみては如何でしょう。


 物事に宿る意味を、ゆっくり考えられる時間ってなんて贅沢なんだろう。
 そんな気持ちになれる寺院でした。
 


京都府京都市右京区花園寺ノ中町11
JR嵯峨野線 花園駅から徒歩 10 分




こじんまりとした門をくぐって中へ入ります。
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窓のむこうは清浄の庭。四方を建物に囲まれた壺庭(坪庭)の様式です。
清浄とは 「清らかでけがれのない」 の意味。
狭い空間に意味・思想を付け加える心意気が素敵です。
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侘の庭に囲まれながら抹茶を頂けます。
侘びとは贅沢の一要素なり。
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こちらは方丈(本堂)に面している真如の庭。
真如とは 「あるがままにあること」 を指すそうです。
対峙すると自分の芯が見えてくるかも知れませんね。
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名残惜しいですがこれにて拝観おしまい。
勝手ではありますが、私はこの石畳を 「名残の参道」 と名づけます。
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思惟の庭は、思索に耽り過ぎたため写真を写し忘れました。
・・・というのは冗談で、単純に撮影し忘れました。
by hk_temple1978 | 2009-10-22 21:33 | 京都