本覚寺
2011年 02月 10日
わずかな日差しが照らす石灯篭は、
火が灯ったかのように見えました。
【東光山 本覚寺 (ほんがんじ)】
本覚寺は浄土宗のお寺。
1603年、佐竹義重が旧千畑町より旧六郷町へ移したお寺です。
現在、千畑町と六郷町は合併により美郷町となっています。
佐竹氏は六郷地域の一揆を防ぐことを目的にして、
この地に26の寺社を配置したそうです。
戦いの拠点として寺社が重用された時代を偲ばせます。
私が参拝したのは雪深い2月頃。
石灯籠は雪で覆われていました。
西国の寺院では、雪は化粧となり建築を映えさせます。
東北では、雪は壁を作り建築に厚みを持たせます。
冬、春の景観を想い描きながら参拝する。
これって東北の寺院の楽しみ方のひとつだと思います。
秋田県仙北郡美郷町六郷字東高方町26
車で美郷町六郷地区へ。
冬、この界隈はとにかく雪が多い。
豪雪地帯ですな。
この日は一寸先が見えない程でした。
赤い楼門。
六郷地区の寺社のうち、楼門が残るのは本覚寺のみだそうです。
雪の白と、楼門の赤。
なかなか見れない景観です。
屋根の形が、入母屋造(切妻造と寄棟造の組み合わせ)。
日本では、入母屋造の屋根が一番格式が高いそうです。
六郷地区の中でも格式高い寺社だったのでしょうね。
六地蔵。
お地蔵さんには雪が良く似合う。
夜になると歩くのだろうか。
こちらが本堂。
秋田県指定文化財の絵画が収められているそうです。
鐘堂。
寒さで張り詰めた空気の中、撞いたら良い音が響くのでは。
日に照らされる石灯籠。
もう少し降ると見えなくなりますね。
お墓も雪に覆われてました。
by hk_temple1978
| 2011-02-10 23:57
| 秋田