崇福寺
2011年 05月 15日
武士の世に、明るく赤いお寺が建ちました。
日本最古の、中国様式寺院です。
【聖寿山 崇福寺 (そうふくじ)】
崇福寺は黄檗宗のお寺。
1629年、長崎にいた福建省出身の華僑が、中国から僧侶を招聘して建てました。
福建省は黄檗宗開祖の隠元生誕の地。
黄檗宗のお寺になったのは、必然と言えたのかも知れません。
2010年の夏、九州へ一人旅をした際に参拝してきました。
寺院へは、長崎電気軌道というで向かいました。
レトロな情感を残した電車です。
開門時間前に入れて貰えたので、一人で境内を歩き回った記憶があります。
赤を基調とした境内を歩くと、気分が高揚してきます。
厳かというよりは、どこか楽天的な雰囲気が漂っていました。
当時放送していたNHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケ地にもなっています。
龍馬が長崎の地に初めて訪れたシーンを、この崇福寺で放映していました。
日本人と中国人が祭りに興じる場面でした。
東北人の私にとって、長崎は別天地でした。
その空気を感じさせてくれたのが、崇福寺の赤でした。
長崎県長崎市鍛冶屋町
長崎電気軌道 正覚寺下駅下車 徒歩5分
三門です。
竜宮城のようです。
境内から見た三門。
街中にあって、異彩を放っているのがわかる。
国宝の第一峰門。
孫悟空が出てきそうな感じだ。
近づいてみると、軒下は複雑な意匠。
今までお寺を参拝してきて、初めて見る模様です。
境内。
人がいないのに、楽しそうな雰囲気が醸し出される。
たぶん、それは、全体が赤いから。
こちらは国宝の大雄宝殿。
長崎には国宝が3つあって、そのうち2つが崇福寺にあるそうだ。
石畳の組み方が、中国様式をよく表現していると思う。
あ、開梆(かいぱん)ですねー。
黄檗宗寺院でよく見られます。
日々の儀式の時間を、こちらを叩いて知らせます。
万華鏡のような世界。
境内から長崎の街を望む。
その昔、日本で一番世界に近かった場所です。
NHK大河ドラマのロケは、こちらで行われてました。
by hk_temple1978
| 2011-05-15 23:04
| 長崎