康國寺
2012年 04月 03日
雨音に想ったことは。
【大雲山 康國寺 (こうこくじ)】
康國寺は1369年に創建された臨済宗のお寺です。
その後、松江藩七代藩主の松平治郷(号は不昧)の肝いりで庭園が築かれました。
不昧さんは茶人として江戸期に名を馳せた反面、
藩の蓄財を茶器に散財してしまうなど、典型的な殿様でもあったようです。
天下泰平期の風流人ですね。
康國寺の庭園は、米国庭園専門誌で8位にランクインされたこともあるそうです。
2011年の初秋に参拝した際は、雨でした。
枯山水の石に滴る雨音を聞きながら、抹茶と和菓子を頂きました。
旅伏山を借景とした庭園には、無限の奥行きを感じました。
庭園と旅伏山との間には、錦鏡池が広がります。
無限の空間と、現世の間に池があります。
池の向こうに行ってみたい。
でも、行けない。
眺めるばかりでしたが、心だけは池を飛び越えた気分になれました。
島根県出雲市国富町1301
一畑電鉄 旅伏駅から徒歩20分
こちらか寺院へ入ります。
小さなお城のような構えです。
庭園の枯山水に、飛び石がアクセントになってました。
雨の庭園で頂く抹茶も、オツなもんです。
少し下がれば額縁庭園になります。
奥が旅伏(たぶし)山。
手前が錦鏡池。
軒と障子と縁側の中にある庭園から、みずみずしさが溢れてました。
by hk_temple1978
| 2012-04-03 21:17
| 島根