雲巌寺
2008年 10月 14日
とある集落に残る歴史。
歴史は住民に守られ、雲巌寺はここに残っています。
【雲巌寺 (うんがんじ)】
雲巌寺は 1450 年に白岩氏によって創建されました。
白岩氏は出羽角館(今の仙北市角館町)を治めていた戸沢氏配下の武将です。
(その名残か、角館は"戸沢"という苗字が多い)
また角館町は当時の武家屋敷が残され、秋田屈指の観光地となっています。
武家屋敷から車で 10 分ほど山あいに入ると、白岩集落に入ります。
この集落は昔から焼き物が盛んで、白岩焼という名の焼き物が伝わっています。
雲巌寺には白岩焼で作られた仏像が千体(!)祀られています。
白岩集落の中心部に雲巌寺は建っています。
まぁ中心部といってものんびりとした田舎です。
地域住民の拠り所、といった雰囲気を感じました。
私はこのような長年の月日をかけて信仰を集めてきたお寺が好きです。
住民が積み上げてきた神秘性のようなものが感じられます。
これからも大切に残っていって欲しいなぁと思いました。
仙北市角館町白岩前郷33
JR秋田新幹線または田沢湖線 角館駅から 車で10分
神仏混合の関係でしょうか。狛犬がいました。
まず総門をくぐりましょう。
向こうには山門が伺えます。
苔むした石橋を渡ると・・・
山門にたどり着きます。1778 年建立。秋田県の重要文化財です。
金剛力士像が門の両サイドを守ります。
山門を振り返ると、不思議な景色でした。
向こう側は 『千と千尋の神隠し』 のような雰囲気です。
石橋の下を流れる水路に心が洗われます。
by hk_temple1978
| 2008-10-14 00:10
| 秋田